No.41「幸せな夏」

~合宿~

選手たちは「合宿」を大変楽しみにしていました。

例年、卒団の記念誌に、「一番の思い出は合宿」と記す選手がいるほどです。

しかし、この世の中の状況により、今年の夏の合宿は中止としました。

3か月間、学校に行けなかった。

3か月間、野球ができなかった。

目指していた大会がいくつもなくなった。

学校では、56年生の宿泊行事の中止が伝えられた。

そんな中、野球の合宿も中止。

まさに苦渋の決断です。

 

しかし、母たちがすぐに動いてくれました。

合宿を行う予定だった二日間、合宿に代わる楽しいイベントをいくつも企画運営してくれました。

クイズ、スイカ割り、水風船合戦、スーパーボールすくい、くじ引き、障害物競争、等々……。

選手もコーチもOBも、親も子も、兄弟姉妹も、みんな一緒におもいっきり楽しみました。

8月10日、11日。

笑顔あふれるすてきな二日間になりました。

 

~ジャビットカップチャンピオン大会~

今年、数少ない東京都の舞台。

自分たちの力でつかみとり、日野市代表としてその場に立つことができました。

1回戦、見事勝利。

翌日2回戦、敗戦となりました。

試合後の反省。

「やりきったから悔いはない」と清々しく話した六年生。

「最後に気持ちが込められなかった」と涙を流した六年生。

「もっとやれたんじゃないか」ときびしく指摘した六年生。

促されることなく自ら発言することができた下級生。

皆が素晴らしい。

猛暑のグラウンド。

コーチや母たちの支え。

OBの応援。

8月15日、16日。

真剣勝負のすてきな二日間になりました。

 

充実した幸せな夏でした。

 

我々は野球チームであるから、もちろん「いいチーム」「強いチーム」を目指していくけれど、

同時に、一人一人にとって、誰一人かけることなく「幸せなチーム」であることをこれからも追い求めます。

 

令和2年8月18日