年度始めに伝えたテーマは「あと一歩」
あの打球。あと一歩踏み出して捕りに行くことはできなかっただろうか。
あのボール。あと一スイングできなかっただろうか。
あの場面。あと一瞬の判断で次の塁を狙うことができなかっただろうか。
スリーボール、ツーストライク。
あと一球を、逃げずに投げきることはできなかっただろうか。
あれから5ヶ月。
合言葉のように、「あと一歩」の言葉を思い出し、日々練習に励んできました。
先日、春季大会決勝戦(都知事杯予選)が行われました。
自分たちらしい野球で粘り強く食らいつき、
最終回に同点に追いつくも、「あと一打」が出ず、タイブレークの末、敗戦しました。
「あと一歩」また頂点にたどり着くことができませんでした。
それでも、みんなは着実に、それこそ「一歩ずつ」コツコツと力をつけてきました。
何も恥じることはない。
みんなの「一歩」は、我々指導者が、保護者が、仲間が、ちゃんと見ています。
判断よく、はじめの一歩を力強く踏み出し、あんな外野フライを平然と捕れるようになったじゃないか。
あんなにきれのある速いボールを、恐れることなく一歩踏み出し、フルスイングできるようになったじゃないか。
あの場面。あんなにすばらしいスタートで次の塁へ向かうことができたじゃないか。
スリーボールでも動揺せず、堂々と1球に気持ちを込めて、投げ切ることができたじゃないか。
3月、銅メダル。
5月、銀メダル。
あと一つ。
あと一歩。
みんなのことが益々愛おしく思えてくる、
そんな今年度の歩みだと思う。
上部大会もある。
東京ドームへの道もある。
まだまだこのメンバーで闘える。
令和元年5月30日