No.13「みんなの『一歩』」

日野わかくさクラブ

年度始めに伝えたテーマは「あと一歩」

 

あの打球。あと一歩踏み出して捕りに行くことはできなかっただろうか。

 

あのボール。あと一スイングできなかっただろうか。

 

あの場面。あと一瞬の判断で次の塁を狙うことができなかっただろうか。

 

スリーボール、ツーストライク。

あと一球を、逃げずに投げきることはできなかっただろうか。

 

あれから5ヶ月。

合言葉のように、「あと一歩」の言葉を思い出し、日々練習に励んできました。

 

先日、春季大会決勝戦(都知事杯予選)が行われました。

自分たちらしい野球で粘り強く食らいつき、

最終回に同点に追いつくも、「あと一打」が出ず、タイブレークの末、敗戦しました。

 

「あと一歩」また頂点にたどり着くことができませんでした。

 

それでも、みんなは着実に、それこそ「一歩ずつ」コツコツと力をつけてきました。

 

何も恥じることはない。

 

みんなの「一歩」は、我々指導者が、保護者が、仲間が、ちゃんと見ています。

 

判断よく、はじめの一歩を力強く踏み出し、あんな外野フライを平然と捕れるようになったじゃないか。

 

あんなにきれのある速いボールを、恐れることなく一歩踏み出し、フルスイングできるようになったじゃないか。

 

あの場面。あんなにすばらしいスタートで次の塁へ向かうことができたじゃないか。

 

スリーボールでも動揺せず、堂々と1球に気持ちを込めて、投げ切ることができたじゃないか。

 

3月、銅メダル。

5月、銀メダル。

あと一つ。

あと一歩。

みんなのことが益々愛おしく思えてくる、

そんな今年度の歩みだと思う。

 

上部大会もある。

東京ドームへの道もある。

まだまだこのメンバーで闘える。

 

令和元年5月30日